〈産廃場の放射線量測定〉
6月議会で取り上げた問題で、県外から持ち込まれる産業廃棄物処分場の放射線量測定について前進の解答がありましたので、先にご報告を致します。
野津原、舟ヶ平で操業されているK産廃処分場は、大分県内の処分場の中でも突出して県外産廃物の搬入量が多い処理施設です。
3月11日に発生した東日本大地震を契機に起きた東京電力・福島原発事故による放射能汚染の広がりを大分市民も懸念しています。この処分場が大分市民の水道水源地域に位置することなどから、県外廃棄物搬入時において、すべての廃棄物の放射線量を測定し、水際にて放射線汚染を阻止する事、その為には、必要な線量計を早期に購入整備することを求めていました。
今議会、環境部長は、「8月末に整備した放射線測定器により、当該処分場において受け入れた産業廃棄物について放射線量の測定監視を実施したところです。測定の結果は、自然放射線量と同程度であったことから、放射線物質により汚染された廃棄物の混入はないと判断したところです」と答弁しました。
引き続き、産廃対策室等、関係部局に対して規制と監視の強化を求めてまいります。
〈保育所の待機児童解消について〉
保育所待機児童の解消問題については、「保育所にいつまで待っても入所できない」との相談が寄せられた事から一般質問でとりあげました。
長引く景気低迷、身分不安定な雇用状況と実態などから、若い子育て世代の家計は深刻です。「夫婦共に働かなければ生活も大変、働きたくても保育所に預かってもらえなければ、仕事探しも出来ない」と、大分市の公立・認可保育所・園の待機児童解消問題は、執行部も認めているように慢性化しています。
8月時点でも800人を越える申込者が待っている現状です。公立保育所や認可園の新設・増設を求めましたが、「多大な費用を伴なうことから民間の活力を利用したい」と市は答弁。積極的に待機児童解消へと子育て世代の願いに応えようとしません。
日本共産党は、保育の充実を願うみなさんと、大分市の保育をしっかり支える無認可園への助成の増額・充実など引き続き求めて参ります。
また、市民の大きな保育所要求実現の運動の広がりも求められるところです。
〈有害な産廃場の硫化水素ガス問題〉
舟ヶ平の産廃処分場周辺地域(緑ヶ丘団地)住民から「最近、硫化水素ガスの臭いがひどくなった」との声から、産廃対策室に最近の硫化水素ガス濃度測定と監視・指導対策についても求めました。
何度も、この処分場について取り上げるのは、大分市民の約4割が、この水源域からの水道水が使用しているからです。
水道水源域に設置されていることから、これまでも水質汚濁や汚染、違法物搬入による硫化水素ガス発生などに注意を払い、また議会でも取りあげてきました。
環境部長は、「13ヶ所の最近の測定結果は、最小の0.2PPM未満から最高の1500PPMとなっています。発生ガスの対策については、硫化水素除去装置による悪臭防止対策の徹底はもとより、さらなる改善対策について、指導を行うとともに、当該処分場の監視の強化に努めてまいりたいと考えております」と答弁しました。
市民の命の水、大分市の水道水源の安全を守るために取り組んでいきます。
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