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●10月16日(土) 〜10月22日(金)

 後期高齢者医療広域連合議会、市議会議長会研究集会、子ども条例会議、市民団体などの行事続きの毎日をぬってリハビリで病院に通いました。

 あっという間の一週間でした。

1 大分県後期高齢者医療広域連合議会第2回定例会
 質問する福間
私の質疑・質問の要旨は以下の通りです。

■新たな後期高齢者医療の法案化は撤回を

 後期高齢者医療制度は国民の猛反発をうけ、現行制度は平成24年度末に廃止し、25年度からの新制度に向け検討されており、8月20日に、高齢者のための新たな医療制度等についての「中間とりまとめ」が発表されました。

 しかし、新政権は、サラリーマンとその扶養家族を除き、8割りの高齢者を国保に加入させ、現役世代と「別勘定」とし、都道府県単位で財政運営する制度にくみこもうというものです。

 これは後期高齢者医療の悪い部分を「利点」と評価して、負担増と給付抑制の仕組みを温存・拡大するものです。「中間とりまとめ」の方向での新しい後期高齢者医療制度の法案化は許されません。国民の願いとは反するものであり撤回を要求しました。

 しかし、大分県広域連合としては「中間とりまとめでの制度見直しに期待している」との答弁にとどまり、国追随の姿勢に終始しました。

 その他、平成21年度決算約60億円の黒字は、高齢者の保険料引き下げ、保健事業の充実に振り向けるよう要求しました。

★26名の議員中、質疑・質問したのは日本共産党の議員だけでした。また6名の議員が欠席、これでは広域連合議会の責任は果たせません。


■国保の「広域化」は、憲法で規定した生存権を奪うもの

〈支払い能力はるかに超える国保税〉

 いま国保世帯は、2人世帯の場合、所得125万円で251600円など、支払い能力をはるかに超えて、「払いたくても払えない」という事態となっています。
 この原因は、国保の国庫負担を50%から28・5%にまで削減したため、市町村では、国保税の相次ぐ値上げが行われてきました。


〈国民世論で一部譲歩、しかし根本解決には手をつけず〉

 こうしたなか、資格証明書の発行や無保険者の拡大で、受診が抑制され命が奪われる重大な事態続発しています。
 「命と健康を守れ」の声に押され、政府は一部失業者の保険税軽減や、子どもの無保険救済措置などをおこなってきましたが、根本的な解決はされていません。


〈保険料値上げ、給付抑制、低所得者排除の制度へ大改悪〉

 一方、先の通常国会で成立した国民健康保険法改定によって、後期高齢者医療制度の検討とも連動させるなかで、都道府県単位での「国保の広域化」をねらっています。その内容や問題点は

 都道府県に国保の「広域化等支援方針」をつくらせます。この「支援方針」には、財政改善、収納率向上、医療費適正の目標が書き込まれ、3つの統一化(県内保険税の統一、減免制度ならびに基準の統一、収納率の統一)の実行を都道府県が市町村にせまっています。
 国保「広域化方針」を年内に策定すれば、「特別調整交付金の減額は免除する」とて、誘導を強めています。また差し押さえなどの行政処分も強化されています。


 「広域化」の当面のねらいは一般会計から繰り入れの全廃を示唆しています。「中間とりまとめ」では協会けんぽとの統合を見越し、年間限度額を現行63万円から93万円に段階的に引き上げるとしています。減免制度などの独自施策についても後退することが懸念されます。一般会計繰り入れなければ、保険税値上げを加速させるだけではないでしょうか。「広域化」で財政が安定するという根拠はなりたちません。


 「地域保険の一元化」で、国庫負担、企業負担の削減がねらわれています。
 健康保険の傷病手当、休業補償などの取り扱いはどうなるのか、不安の声があがっています。


 組織運営は、国保の運営を、広域連合でするのか、都道府県でするのかが論議されていますが、市民の声が届かない組織となることは、「後期高齢者医療」ですでに明らかです。
広域連合か県が保険料きめ、市町村は、保険証交付と保険税の取立てにかりたてられることになります。


〈民主党政権のすすめる「国保広域化」は、自民党政権下での医療制度改悪の方向〉

 「後期高齢者医療の悪い部分を「利点」と評価して、負担増と給付抑制の仕組みを国保制度全体に拡大するものです。
 自民党政権下の小泉構造改革路線での「負担と給付の公平」、「保険原理の徹底」という、医療制度改悪の道です。
 国保「広域化」をやめさせ、いのちと健康を守りましょう。


□国庫負担を増額、一般会計からの繰り入れを増額させ、国保税を値下げ、減免制度を拡充させましょう。
□保険証とりあげをやめさせ、無保険者をなくしましょう。
□高すぎる窓口負担軽減するために、減免・徴収猶予規定を徹底させましょう。
□督促、財産調査、差し押さえなど人権無視の国保行政をやめさせましょう。
□都道府県の財政支援を強めさせましょう。

2 大分県後期高齢者医療広域連合議会第2回定例会
 反対討論する福間
私の上程議案の反対討論要旨は以下の通りです。


 議案第13号、平成21年度大分県後期高齢者医療広域連合歳入歳出決算の認定について、私は当広域連合議会に所属する日本共産党議員を代表して反対討論をおこないます。

 議案第13号、平成21年度大分県後期高齢者医療広域連合歳入歳出決算は約60億円あまりの大幅な黒字決算となっています。
 私ども日本共産党は、市町村議会においても、大分県後期高齢者医療広域連合設置の条例制定に反対しています。

 また当広域連合の運営は市町村負担でまかなわれています。制度の良い悪いは別としても、大分県の高齢者医療を運営するのに、県の財政負担すくない、職員の派遣もないこと広域連合という住民の声が届きにくい組織となっていることも問題です。

 さらに、自主財源をもたない広域連合は、地方自治法で定める保険者として適当かどうかも疑問が残ります。市町村が財政悪化すれば、広域連合を支えていく財政的保障がなくなります。また道州制導入を前提とした流れのものであります。

 この後期高齢者医療制度は平成20年4月1日から実施され、高齢者への新たな保険料負担と2年ごとの引き上げ、現役世代にも支援金の名で負担を押し付けてきました。
また、75才で線引きした世界に例のない差別医療など、皆保険制度を崩壊への道へと導くものでした。

 しかし、導入したものの、国民の猛反発をうけ、平成24年度で廃止、25年度から新制度へ移行するための協議がすすめられています。
 新政権は、サラリーマンとその扶養家族を除き、大多数の対象者8割りの高齢者を国保に加入させ、現役世代とは、「別勘定」にして、都道府県単位で財政運営する制度にくみこもうとしています。

 これは後期高齢者医療の悪い部分を「利点」と評価して、負担増と給付抑制の仕組みを温存、拡大するものです。そして「国保の広域化」「医療保険の一元化」へつきすすもうとしています。

 新政権の医療制度抜本改革は、「負担と給付の関係の明確化」、「保険原理の徹底」という、自民党政権ですすめられてきた小泉「構造改革」路線そのものであります。
 「中間とりまとめ」の方向での新しい後期高齢者医療制度の法案化は許されません。

 同制度は一旦廃止し、元の老人保健制度に移行し、よりよい制度の構築をすすめるべきであります。あわせて決算での黒字分は、被保険者の負担軽減、保健事業の拡充のために活用していくよう強く要望しておきます。

 以上の理由から、議案第13号、平成21年度大分県後期高齢者医療広域連合歳入歳出決算の認定に反対します。以上で討論を終われます。

3 全国議長会研究集会
 開会式風景
 第5回集会は、大分市で開催されました。

 河野洋平元衆議院議長の講演、議員定数、報酬問題、政治倫理条例、調査権について、意見交換しました。


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